『シリコンポリマーは敵か味方か』
■シリコンポリマーは敵か味方か?
ちょっとタイトル表現が大げさでしたか(^_^;)
チラシや雑誌では誇大広告が幅をきかせ、新聞では情報が少なすぎる、詳しく知るために、Web検索すると、多くの情報に接することができますが、誤情報やネガティブキャンペーン的な意図的誤情報が混在しています。
汗の季節を目前に控え、広く利用されているシリコン油に関する適切な判断の視点を案内します。
油脂は基本的に水と混ざらない性質を特徴とし、肌を乾燥から保護する中心的役割を果たしています。シリコン油もこの油脂の一つですが、他の油脂と決定的に異なるのは、水を弾く機能(撥水性)が並はずれて高い性質を持っています。この撥水性を利用して、化粧品の有用性を高めることに利用されています。
つまり、
シリコン油の役割はこうなります。↓
被膜(ポリマー)を作り耐水機能を高めるのが仕事
■シリコンポリマーの功と罪
肌に被膜を作る場合と、化粧品材料に被膜を作る利用法があります。
例えば、顔料(パウダー類)をコーティングし、サラサラした使用感を持続させたり、肌(髪も含む)自身を直接コーテイングし、汗を肌に貯めず化粧崩れ防止に利用されたりします。
サッポーが注意を呼び掛けているのは、後者の肌自身に撥水機能の高い被膜を作る場合です。功と罪があるからです。
▼功とは:
汗で化粧崩れしやすいと紫外線防止能が低下し、紫外線ダメージを多く受けてしまうケースがあります。シリコンのポリマーが作られると汗が肌に溜まらなくなるので、化粧崩れせず、紫外線防止能が低下しません。肌の育ちにも良いし、見映え良く過ごせます。
▼罪とは:
弊害として、汗による肌への水分補給が断たれることです。そのため、継続的に使用していると、次第に肌が乾燥肌に傾き、やがて過敏さが進行し始めます。(肌が育ち度を上げません)
▼サッポーの視点
耐水機能強化製品(ウォータープルーフ)を日常的に使用(連日使用)しないことにすれば、功罪の罪の方はなくなります。スポーツやレジャーで汗を流す時だけの使用に留めることが上手な利用法となります。
しかし、既に過敏さがある程度進行している肌はどんな時も使用すべきではありません。
▼耐水機能強化製品の見分け方
シリコン油の表示名称は、○○コンあるいは○○シロキサンの語尾になっています。これらの成分が上位に表示されていると、肌に耐水機能ポリマーを作るものです。中位〜下位の表示は大丈夫です。
▼ヘアケア製品のシリコンは?
シャンプー(洗髪料)やトリートメント(髪内部を整える)にシリコン油は通常使用されません。コンディショナー(リンス剤=髪外面の保護)に、髪の滑りを良くする目的で使用されます。
滑りを良くすることは髪の保護に繋がるものですが、配合量が過ぎると髪の乾燥を進める弊害がでてきます。適度な滑り程度で満足するようにしましょう。
いかがでしたか。
シリコンポリマーを見る正しい視点、できましたね。
ネガティブ情報からの派生と想像しておりますが、ポリマー(被膜)と名が付けば全て悪いように理解し、良い商品を遠ざける哀しい知識になっている相談をよくいただきます。
注意すべきはシリコンが作るポリマーで、その場合も良い面と悪い面の両方があると言うことですね。
2011.06.02配信分
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